国が違えば考え方から変わる。それは靴も同じです。同じヨーロッパでも対極ともいえるイギリス靴、イタリア靴について解説していきます。
イギリス靴、イタリア靴の特徴
簡単に違いをいうと、、、
- イギリスは堅牢な靴
- イタリアは軽やかな靴
気候やお国柄によりその特徴は顕著です。きっちりした服装を好みやすいイギリス人は堅牢な靴。温暖な気候のイタリアでは軽やかさを求めています。
イギリス靴の特徴
- 堅牢な靴
- グッドイヤーウェルテッド製法
- 足に沿ったノーズ
男性ファッションの聖地である紳士の国イギリスの靴は、実直で堅牢です。それは靴の作り方にもあらわれており、イギリス靴にはグッドイヤーウェルテッド製法を取り入れられていることが多いです。
グッドイヤーウェルテッド製法は、アッパー(靴の本体の革)とソールを直接縫い付けず、ウェルトと呼ばれるパーツを間に挟むことにより何度もソール交換することができる製法のことです。この製法の靴は非常に丈夫で、ソールも厚くなります。
イギリス靴の主要ブランド:ジョンロブ、エドワードグリーン、チャーチ
イタリア靴の特徴
- 軽やかな靴
- マッケイ製法
- 長めのノーズ
気候も温暖なイタリアは軽やかなソール(靴底)に長めのノーズが特徴的。イギリスのグッドイヤーウェルテッド製法に対して、イタリア靴はマッケイ製法を用いることが多いです。
これは、アッパーとソールを直接縫い合わせることで、薄いソールと軽やかな履き心地を実現します。
主要ブランド:フェラガモ、サントーニ、フランチェスコベニーニョ
ビジネスマンのスーツに合うのはどっち?
堅実なスーツスタイルを目指されるなら、間違いなくイギリス靴のような足に沿い、厚みのあるソールの靴がお勧めです。軽やかなイタリア靴はジャケパンスタイルにこそ真価が発揮される靴になります。
ぜひご参考にしてみてください。