ネクタイの作り方には大きく分けて、3フォールドと7フォールドの2種類があります。2種類あるといっても99%、ほとんどのネクタイは3フォールドという作り方で、表の生地を3回折り裏地をつけたものです。対して7フォールドはセッテピエゲとも呼ばれ、裏地をつけずに7回生地を折り返して作られます。

自分のネクタイがどちらか確認する方法は簡単で、表側と違う生地(裏地)が着いていれば3フォールド、裏地がつかず生地が幾重にも折り返しされていたら7フォールドです。

7フォールドのほうが使用する生地の量、技術的な問題から1.5~2倍ほど高価になる傾向があります。そのため、世の中には安価かつ簡易でつくったまがい物の7フォールドも存在します。7フォールドという名前でありながら芯材を使用したり(芯を入れることで作りやすくなるが、軽さが損なわれる)、折り返しが見える先だけ7つ折りにして生地の量を少なくするといったようにです(結び目部分が3フォールドと変わらないので柔らかさがなくなる)。

見分ける方法は、本当の7フォールドのネクタイを実際に締めてみることです。持った瞬間の軽さ、締め心地はなんちゃってのものと一線を画します。基本的にイタリア製の7フォールドなら平均25,000~30,000円程度するのでその価格帯の7フォールド、セッテピエゲを手に取っていただき、ご参考にしていただければ幸いです。