本切羽(ほんせっぱ)という言葉をご存知の方はもれなくスーツ好き。雑誌などでは高級スーツのディティールとしてもてはやされることもあります。

本切羽は袖口のデザインの事で、ボタンホールの部分が糸かがりだけでなく、本当のボタンホールのように穴が開いていてボタンの開け閉めをすることができます。糸かがりだけのものより一手間かけることになるので、コストが余分にかかります。そのため前述のように高級スーツ=本切羽と国内でいわれることが多いです。

 

しかし本切羽にはデメリットが2点あり、シーンによっては本切羽を選ばなくてもよい場合があります。

 

本切羽のデメリット

・コストの問題
・お直しの問題

本切羽のデメリットはこの2つ。ボタンホールをあけたりすることは、別工程が必要になってくるということでコストが余分にかかり値段が若干上がる場合がほとんどです。日本以外でも、英国ではこの本切羽を重要視していないことがほとんどで、オプションになることがほとんどです。数千円の話ですがコスト面でのデメリットがでてきます。

 

お直しについて、この本切羽は穴を空けてしまう関係でお直しがしにくくなります。短くする分にはある程度融通がききますが、長くすることに関しては0.5~1cm程度できればいい程度の調整しかすることができません。

例えば初めてのオーダースーツ店舗で本切羽を選択するとオーダーミスで作り直しになってしまう場合がでてくる場合もあります。是非スーツ選びのご参考にしてみてください。