ビジネススーツに合わせるシャツに最も適している生地は、白か水色の無地のコットン素材です。無地のなかでも、ヘリンボーンやストライプなどの織柄(同じ色の糸で柄を表現した)な生地はスポーティなので、糸がないのであれば何もついていないものの方がベターです。

適している理由には歴史的背景以外にも、色の見え方によるものも大きいというのが本日のブログです。カラーコーディネイトの用語でスーツにも使用している考え方が、セパレーションというものです。

 

セパレーションについて

セパレーションには、「分離させる」「引き離す」といった意味があり、カラー用語ではアクセントカラーと対比に使われることが多く、それぞれの役割は以下のようになっています。

セパレーションカラー
・白や黒の無彩色、または低彩度の色味が使われる
・2色の間に入れることで調和を取る役割
・明度差をつける

アクセントカラー
・赤や青といった高彩度の色味が使われる
・全体の色遣いに対して対比する色味
・全体を引き締める効果がある

 

調和を促すのために、間に挟むのがセパレーションカラーで、全体を引き締めるために使用するのがアクセントカラーということです。シャツにはこのセパレーションカラーの役割も備えています。

ビジネスの場合、スーツやネクタイは基本的に暗い色味(低明度)がほとんどです。その中で暗い色味のシャツをあわせてしまうと、全体がぼやけてしまい調和がとりにくくなります。なので基本的にビジネススーツのシャツは白や水色といった無彩色、または低彩度の色が選ばれるのです。

ビジネスシャツ選びで迷ったら白か水色の無地シャツ、と覚えておくと便利です。是非ご参考にしてみてください。