ネクタイって不思議なもので、それを結んでいるだけで免罪符となりしっかりとした印象で見えます。ノータイDayという言葉があり、カジュアル化を進めるための象徴としてネクタイを外すことを推奨している企業もあるくらいです。

 

職場のカジュアル化、自由化が進む現代だからこそ、スーツを格好良く着こなすうえでネクタイは大切なアイテムです。ネクタイには機能的な側面はほとんどありません(冬場少し暖かいくらいでしょうか)。ネクタイは装飾品であるという考え方のもと存在しています。

”一つ揃いの”という意味がスーツに込められているように、もともとスーツは、スーツ、シャツ、ネクタイを合わせた着こなしのことだと考えています。そのうちの一つ、ネクタイを一切無くしてしまうのは格好良く着こなすうえで大変勿体ないことです。

 

プレーンノットやウィンザーノット、ダブルノットなどネクタイの結び方には色々種類がありますが、まずはどんな結び方でも構いません。

ポイントはキュッと上までしっかり結ぶこと。ラペル(下襟)やシャツのかたち、Vゾーンなど、スーツには三角形が多く存在します。この三角形がスーツに調和をもたらします。つまり、ネクタイの結び目も同様に三角形を意識してしっかりと結んでください。ゆるく結ばれたネクタイはだらしなさの象徴であり、貴方の内面まで悪く見せてしまいます。

 

どんなネクタイがいいか分からない場合は、無地のシルク素材でミッドナイトネイビー(濃い紺色)かチャコールグレー(濃い灰色)を選べばうまくいきます。お洒落だとおもう色柄を選ぶ必要は全くありません。目的は格好良く着こなし、信頼度を高めることなのですから。

自身をよりよくみせるためにも、今一度ネクタイを見なおす機会になれば幸いです。