先日、大阪で開催されたVITALE BARMERIS CANONICO(ヴィタル バルベリス カノニコ、以下VBC)のファブリックアカデミーに参加してきました。
今回で二回目の開催で、VBC本国からヴァテンティーナとPRマネージャーの長谷川さんによる講義となりました。全国よりテーラーが集まりVBCの歴史や拘りに耳を傾けていました。もちろん、私もしっかりと勉強を行い無事修了書を頂きました。VBCについて芦屋市近郊では一番詳しいスーツ屋になったと思います。
以下、VBCについてネットに余り記載のない豆知識。
VBCは、現在13代目へと続く家族経営のミル(生産工場を持っているブランドをミルと呼び、持っていないブランドはマーチャントと呼ぶ)。年間の生産量は1000万mとじつに950万着のスーツをつくることができる生地をつくっています。
VITALE BARMERIS CANONICO(ヴィタル バルベリス カノニコ )という名称は、現在へとつづく高品質路線に舵をとった11代目VITALEさんの名前からとられています。公式の文書としてのこる1663年の数字がブランドロゴに記載されていますが、実際はそれよりも前から生地を織っていたそうです。明確な根拠をしめそうとするブランドとしてのまじめな姿勢がここからも見て取れます。
ロゴデザインにはすべてに意味を持たせたという拘りから、VBCについての呼称をカノニコと呼ばず、ヴィタル バルベリス カノニコもしくはVBCと呼んでほしいとヴァテンティーナからお願いされました。
Supper表記についてはあいまいな部分があると以前ブログで表記しました。その時の記事はこちら↓↓その点、VBCはSupper150’sのものは160に近いものをつかい、厳格に基準を守ることで他ブランドのSupper表記とは一線を画すそうです。
また、生地作りの全200以上の工程でもっともVBCが大切にしていることは品質管理。しっかりと管理された場所で生地を作ったとしても一反50mの生地において何か不具合が発生してしまうことがあります。仮に発生したとしてもそのままテーラーのもとにいかないよう全従業員の20%にあたる60名の女性が品質のチェックを4回もおこなっています。つまり1000万mを4回、4000万m分チェックをおこなう拘りを持っています。 素晴らしい拘りでVBCのことがもっと好きになりました。