”お洒落は足元から”、”足元を見る”という言葉があるように、スーツにおいても足元の靴選びは大切な部分です。色や形ももちろん重要ですが、忘れてはいけないのがサイズ感。多くの靴メーカーはハーフ刻みでサイズを作っていて、約0.5cmずつ全長が変わります。この0.5cmが見栄えに少なからずかかわってくるのです。

一番多い間違いは、大きすぎるサイズの靴を履かれること。街をあるくとビジネスマンの方が大きすぎるサイズの靴を履かれているのを時々見かけます。指が踵に2本は入りそうな靴の方もいらっしゃいます。見栄えも、歩き方も悪くなります。

靴の正しい履き方は、靴紐を解いた状態でヒールは地面に接地させ、つま先を軽く上にあげます。これで踵をホールドさせて靴ひもをキリキリと結びます。踵と甲の締め付けにより靴は足と一体となるのが正しい革靴の履き方です。

 

革靴には捨て寸と呼ばれる、指の先に余りをつけて作られます。捨て寸を多くとるのがイタリア靴、少ないのが英国靴です。スーツスタイルには英国靴がよく似合います。

私もそうなのですが、小柄の人が捨て寸が多すぎる靴を履いてしまうとバランスが崩れてしまいます。現在はスラックスの裾幅も狭いものが多いので、余計に長さが目についてしまうので注意が必要です。

捨て寸が多すぎないかどうか確かめる方法は、鏡の前で横を向き、靴を履き足をあげて歩くふりをしてみてください。長すぎる場合、鏡に正対しているときには気づかなかった違和感を感じるはずです。あとはわからないことは店員に聞くこと、数字に捉われず必ず試着をすることが大切です。これでいいと思ったサイズであったとしても必ず前後のサイズも履いてください。新しい気づきがきっとあるはずです。