スーツをお洒落に着こなすうえでポケットチーフは欠かせません。スーツのジャケットの胸ポケットに入れるのはボールペンではなく、ポケットチーフです。1920年頃からハンカチを入れるものとして胸ポケットは誕生しました。
もっともクラシックでベーシックなポケットチーフは白の麻素材のものです。シルクではなくシワがつきやすい麻なのは、貴方に対してこのチーフを準備してきたという意思のあらわれです。なので、どのようなスーツにシャツ、ネクタイを着ようとも白の麻素材のチーフをポケットにさせばまず間違いがありません。私も白のチーフを合わせる率はかなり高く、使いやすさを実感しています。
では他のチーフの色はどういう組み合わせが良いのか。それはどう自分を見せたいかにもよります。落ち着いた調和のとれた雰囲気を出したいならシャツと同じ色のチーフをポケットにさすのがベター。白シャツには白いポケットチーフ。シャツはスーツの次に大きな面積をもっているので、調和がとれやすいのです。
逆にポケットチーフをアクセントにしたい場合、お洒落なイメージをだしたい、華やかな雰囲気をだしたい場合などはネクタイの色を拾うとうまくいきます。ネクタイがネイビーなら、ポケットチーフもネイビーのもの。もっとも面積の狭いネクタイにチーフを合わせることで、その二つが全体の中のアクセントとなります。
どちらにせよ、色を拾う(合わせる)ことが男性の服装において大切です。スーツ、シャツ、ネクタイ、ポケットチーフを違う色にすることは大変な冒険です。