お洒落は足元から、足元を見る、良い靴はあなたを良いところへ連れて行ってくれる。慣用句でも度々靴にまつわる事がでてくるように、ことスーツスタイルにおいても靴は欠かせない存在です。

靴には価格により品質の壁があり、ざっくりとですが1万円、3万円、8万円以上でクオリティが全然違います。必ずしも高級靴である必要はありませんが、ひとつの目安として3万円以下の靴のクオリティだと靴の立体感がなく、スーツの締まりがなくなるように感じます。リーガルや42ndロイヤルハイランドのように、コストパフォーマンスが良い靴というのは多く存在しますが、なぜかこの価格帯以下だとイマイチになるのは製造コストのせいなのですかね。

 

そして、ご自身の靴をより良く見せる方法が靴磨きです。普段からちゃんとシューキーパーを入れ、シワをのばし型崩れを防ぐこと、革の調子を整えるために汚れ落としと靴クリームを使用するだけで靴の状態が良くなり、綺麗になるだけでなく結果として長持ちをします。

靴磨きと一般的に言われている言葉には、シューケアとシューシャインの二つの意味が含まれています。シューケアは長持ちするためのお手入れのようなもの、シューシャインは光らせたり、綺麗に見せるためのお化粧のようなものを指しています。

 

本日紹介するこのM モゥブレィのエッジ&ヒールレノベーターは、シューシャインの最終工程に位置する仕上げをより良く見せるために役立ちます。

用途としては、コバと呼ばれれる靴底の縁部分とヒールの補色をにないます。靴磨きをしている方は手に取って靴をみるので実感をされていると思いますが、コバやヒールって結構キズがついています。いくら表面の革が綺麗になってもこの部分がキズだらけだとみすぼらしく見えます。

使い方は簡単で、蓋を開けると太いマジックペンの形状をしているので、アッパーの革に付かないように塗るだけ。乾かしながら2度ほどぬると綺麗になります。

使ってみた感想としては縁が綺麗になるだけで、仕上がりの良さが全然違ってきます。700円でこれだけ効果あるならばもっと早く使った方がよかったと感じています。エッジ&ヒールレノベーターの難点としては色が黒とこげ茶の2色しかないことと、塗る際にマジックのような匂いが少し気になる事。

カジュアルなベージュ系のソールのものには使えませんが、実際問題、クラシカルな靴全般にはこの2色で事足りること、においも塗った後は気にならないこともあり、エッジ&ヒールレノベーターは靴磨きされる方にお勧めです。ぜひ靴磨きの仕上げにお使いいただければと思います。