3ピーススーツは、ジャケット、スラックス、ベストの組み合わせのこと。本来SUIT(一つ揃いの)はこの3つが揃えっている状態のことを指していましたが、現在の2ピース(ジャケット、スラックス)のこともあらわす言葉になりました。

ベストはウエストコートやジレとも呼ばれる事があり、ルーツはそれぞれの国の呼び名により由来します。ベストはアメリカ、ウエストコートは英国、ジレはフランスのように。日本では一般にベストと呼ばれることが多く、次いでジレでしょうか。

 

ベストを着用するメリットは、クラシカルで大人っぽくしっかりした雰囲気になる、立体感が生まれ男らしく見える、保温性があがる、ジャケットを脱いでも様になる。デメリットは、着用のわずらわしさくらいです。

デメリットが少ないことから、オーダースーツをされる方のおおくは3ピーススーツを選ばれます。特にジャケットを脱いでお仕事される方もおおいため、その際ベストが大活躍。ベストがあるだけでスラックスとの調和がとれ、しっかり感やキチンと感がでます。スーツの目的はお仕事のサポートであると考えており、ジャケットを脱がれる際の見え方も忘れてはいけません。

 

ベストは、共布(同じ布)でつくり3ピースとして着用してもいいですし、別の生地でつくりコーディネートして合わせるのもたいへんお洒落です。スタイリングのポイントは3つ。①同系色を選ぶ、②明るさor暗さに差をつける、③スーツが無地なら柄を選ぶ(スーツが柄なら逆)ことです。

スーツと近い色や風合いの生地になってしまうと、ぼやけた印象となってしまいせっかくの別生地のメリットが活かせません。別生地の場合、スーツとベストはメリハリをつけた方がスタイリングがうまくいきます。共布で3ピースにするもよし、別布でお洒落にするのもよし、ぜひベストのスタイリングを楽しんでみてください。

 

 

ベストはこういった方にお勧めです。

  • スーツを大人っぽく着こなしたい
  • (別素材で作り)お洒落にみせたい