シャツの顔ともいえる襟の形は、レギュラーカラー、ピンホールカラー、ウイングカラーなど数多くの種類があり、選ぶときにどれにするか迷われる方も多いです。

 

どういったシーンで着用するのか、着用者のご年齢やお立場により最適なシャツは異なります。しかしビジネスにおいて、一番汎用性のたかい襟の形がワイドカラーです。ワイドカラーは襟の開きが100~140°程度ある形のことで、それより狭い70~90°くらいの開きのものはレギュラーカラーと呼ばれます。180°に近い、またはそれより開いているものをカッタウェイやホリゾンタルカラーと呼ばれることが多いです。

厳密にこの角度がこの襟の形という定義が定まっていませんが、140°程度のワイドカラーはビジネスでかなり合わせやすいです。襟の角度が90°程度と狭いレギュラーカラーはネクタイを外した際に、内側に襟が残ってしまいバランスがよくありません。逆に180°以上あるとネクタイを締めた際に、結び目より内側、首に巻き付いている部分が多く見えてしまい綺麗に映りにくいです。

その点、ワイドカラーはネクタイを締めても、ノータイで過ごしてもバランスがとりやすくビジネス使いに最も適した襟といえます。

 

ちなみに、20世紀初頭のファッション業界に多大なる影響を及ぼした英国王エドワード8世(ウィンザー卿)も最も愛した襟の形といわれ、ワイドカラーをウィンザーカラーと呼ぶこともあるくらいです。

 

ワイドカラーは、ビジネス使いをする汎用性の高いシャツを探されている方や、どういう襟にしたらよいか迷われている方には特にお勧めの襟の形です。