いきなりですが、革靴をダメにする方法をお教えします。

  • 靴を履くときに靴ベラを使わない
  • シューキーパーを入れない
  • 靴の手入れをしない
  • 毎日同じ靴を履く

この4つ、これを続けているとすぐに靴がダメになります。逆に言うとこれを避けることで靴を長持ちさせ、愛すべき一足にすることもできます。

 

靴を履くときに靴ベラを使わない

これは靴を脱ぎ履きする機会が多い日本で多く見られる光景です。靴紐を結んだまま靴を脱ぎ、履くときも靴ベラを使わずに履いてしまう。

靴紐を結んだまま脱げたり、靴ベラなしで履ける靴は、紐がゆるく結んであるかサイズが大きすぎるかのどちらかの問題を抱えています。これは靴を履いているときに足が遊んでしまい、足と靴が擦れたり、足が疲れやすくなってしまう原因になります。

また、靴のダメージは着脱時に起こりやすく、靴ベラを使わないと踵の革がすぐに傷みます。靴ベラを使うだけでこれがかなり軽減されるため、靴の為には必須のものです。今は携帯式の靴ベラもあり、靴バラを置いていない場所やお客様の訪問先など重宝します。

 

シューキーパーを入れない

靴にシューキーパーを入れないのは、寝るときにベッドや布団を使わずそのまま床に寝ているようなものです。靴は甲部分に履き皺が生まれ、そのままにしておくと割れが起こったり、色が抜けたりしやすい状態になるので、履いた後はシューキーパーにいれて履き皺を伸ばす時間が必要です。

 

靴の手入れをしない

靴の手入れって面倒くさいですよね。履いたあとずっと玄関や靴棚に放置して、いつの間にかカビが生えていた、という経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

靴の手入れで一番大切なことは、靴に気をかけてあげること。最初は靴クリームなども不要で、乾拭きで汚れをとるだけでも見え方は全然違います。乾拭きをするときに、どこが汚れているか踵が削れすぎていないかなど、日々の状態をチェックしてあげることが一番大切です。

 

毎日同じ靴を履く

気に入ったものだから毎日履きたい。その気持ちもわかりますが靴にも休息の時間が必要です。人は1日で両足からコップ一杯分(約200mL)の汗をかくというデータもあります。革は濡れたり湿っているとき、型崩れや色落ちしやすくなり良い事は一つもありません。それを乾かし、シューキーパーにいれて履き皺をのばす時間が必要になってくるため、毎日同じ靴を履かずに定期的に休めてあげてください。

理想は週1の出番であればよいのですが、現実的には3足程度を履きまわし、2日休めるのがよいのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか。

靴をダメにする方法は、靴ベラを使わず、シューキーパーに入れない。靴の手入れをせずに、毎日同じ靴を履くことです。これと逆のことをおこない、今履かれている靴が大切に長く履いていただければ幸いです。