クラシックスタイルは不変と言われ、トレンド(流行)は全く関係が無いと言われることもありますが実はそれは間違いです。クラシックとはいえ、時代時代においてパンツの裾幅がほんの少し狭くなったり(狭すぎはクラシックではありませんが)、ジャケットの胴回りの絞りがきつくなったり、多少の影響を受けています。
ベルジャンシューズの歴史と特徴
本日紹介する靴、ベルジャンシューズというのもここ数年のトレンド商品として提案されていますが、100年以上前にニューヨークにあった高級百貨店の創業者と、ベルギーの靴職人が一緒になって作り上げられた歴史があります。元々はブランド名でしたが、次第に形の名前として認知されるようになりました。
ベルジャンシューズの形の特徴として、ヨーロッパの貴族が履いていたルームシューズをイメージしていて、甲部分にモカ縫いのような形状のパイピング、タッセルやリボン、ビットなどローファーの要素も組み合わせてデザインされています。
ルームシューズ発祥なので、普通のローファーよりもソールが薄く、コバのせり出しもなくコンパクトな作りになっています。コンパクトということは通常のビジネススーツには相応しくありません。足元に軽さがでてしまい、重厚なクラシックスーツには重さが足りません。
ベルジャンシューズは、軽さを活かしたスポーティな装いの際の足元にぴったりです。またコットンスーツやリネンとの相性もよく、ジャケパンスタイルにも活きてきます。季節も秋冬よりは春夏に着用していただけると良いのではと思います。是非ご参考にしてみてください。