本日はスーツの印象を大きく左右するといってもよいボタンについて。ボタンが違うだけでスーツの印象はガラッと変わります。

その中でもオーダースーツの王道となる水牛(すいぎゅう)ボタンのご紹介です。

 

 

水牛ボタンの特徴と魅力

水牛ボタンは本水牛(ほんすいぎゅう)ボタンとも呼ばれているボタンです。原料は水牛の角(骨)からとっています。原産国は中国や東南アジア、インドなどで取られていて、水牛の種類により色味が変わってきます。

他のプラスチックボタンやナットボタン(木の実)などは染色して色を付けていますが、水牛ボタンは取れたそのままの色というのがポイントです。なので水牛の希少性によりボタンの値段が変わり、薄くなるほど高価になってきます。もっとも薄い乳白色の水牛ボタンは角ではなく、骨からとっています。

 

 

水牛ボタンの特徴は天然のものならではの風合いの良さと、ひとつひとつに個体差があることです。白い筋などが別々の場所にあらわれ、スーツにあわせたときの高級感やふくらみがでて、均一的なポリエステルボタンなどと比べると違いがよくわかります。

 

 

これら全て黒の水牛ボタンですが、模様が異なっている事がわかります。繰り返しになりますが、ボタンは使いようによりスーツの印象をがらりと変えます。

水牛ボタンのデメリットとしてはポリエステルボタンに比べて希少になり高価になることですが、スーツに高級感を持たせたいのであれば確実に選択肢にいれてほしいボタンです。もちろんポリエステルボタンにも軽やかに見せたり、ユニークなボタンになったりと優位性があります。お作りになられたいスーツのイメージにあわせて選ぶのが一番のポイントです。