スーツスタイルには黄金比であったり、着こなしのルールがおおく存在します。その中でも最も多いルール間違いが、2釦スーツのボタンの留め方です。

 

下の方の第二ボタンは留めずにあけておく、というものなのですが実は留めてもOKな場合もあります。なぜ留めないのか?なぜ留めてもOKなのかを分かりやすく解説していきます。

目次はこのようになっております。

  • アンボタンマナー(捨てボタン)
  • いつからそんなマナーができたのか
  • 留めていて有名だったあの大統領
  • 座る時、ボタンをさっと外す

 

 

アンボタンマナー(捨てボタン)

結論から言うと基本は、2釦スーツの下のボタンは外していた”ほう”がいいということです。

アンボタンマナーと言われ2つ付いているボタンのうち、下のほうは装飾であり留めてしまうと変なシワが寄ってしまい窮屈な印象になってしまうからです。

また、一般的なビジネスマナー指南本でも書かれていることからもやり玉にあげられるルールの一つです。

 

 

いつからそんなマナーができたの?

実は過去2釦スーツの下のボタンは留められていました。

画像は19世紀のもので、スーツのボタンは全部留められています。これはボタンの位置に関係があって、今のスーツに比べてボタン位置がかなり上のほうに縦に真っすぐ付けられています。これにより全部留めていても問題ありませんでした。

これが時代の流れとともにボタン位置が下がっていき、20世紀半ばには下のボタンが前のカーブ辺りにきてしまいました

 

 

下のボタンを留める前提でスーツを作ってしまうと、前のカーブが綺麗作れないことから留めないボタンとして設計をされるようになります。

言い換えると真っすぐに留められるようにできているスーツであれば留めてもOKなのです。Vゾーンが上のものなど留めて問題ありません。

 

 

装飾なら付けるなよという話では?

突っ込みどころとしては留めないボタンなら取ってしまったらいいという意見。

そういう訳にはいかないのがスーツの難しいところ。

全てのパーツに歴史があり、相手に敬意を持つためのツールとしてスーツが存在しているからです。正装という言葉があるように、タキシードやモーニングといったフォーマルウェアまではいかなくても、スーツを仕事で着るということは相手への敬意のあらわされています。

 

 

留めていて有名だったあの大統領、、、

最初に外していた”ほう”がいいと書いたのは、アメリカ大統領だったJFケネディは下のボタンまでしっかりと留めていたことに関係します。

これはあえて留めていて、下のボタンを外してそこからシャツが見えるのを嫌ったためだと言われています。それを見たアメリカの若者たちの間でケネディスタイルと呼ばれ流行するまでに至りました。

こういった例があるので、外していたほうが無難ですがスタイルとして貫いているならそれもアリなのかと思います。

 

 

座る時、ボタンをさっと外すと格好いい

ボタンにまつわる話でもう一つ。

座っている時はボタンを外して、立つ際に留めるというもの。

この動画をご覧ください。英国ウィリアム王子が、降車する時にボタンを留めようとしています。これは車の中では外していたということ。

スーツは立ち姿を美しくするために作られているため、ボタンを留めたまま座っているとシワがより綺麗ではないことがこの仕草をする理由です。これをサッとすることでスマートな仕草となります。

 

 

いかがでしたでしょうか。

  • アンボタンマナー(捨てボタン)
  • いつからそんなマナーができたのか
  • 留めていて有名だったあの大統領
  • 座る時、ボタンをさっと外す

という内容でご紹介しました。格好良くスーツを着こなすため、参考にしていただけると幸いです。