革靴のソール部分のケアをされていますか?アッパーと呼ばれる甲部分の革のことは気にかけていても、意外と意識されていないことが多いのがソール(靴底)。

ソールのケアを意識するタイミングは3種類あります。それを意識するだけで貴方の革靴が綺麗な状態で長持ちするので是非最後までご覧ください。

 

 

ソール、靴底のケア

まずソールのケアは2つの段階があります。

・革靴を購入したとき
・普段のお手入れのとき

順をおって解説していきます。

 

 

革靴を購入したときのケア

革靴を購入したときのケアは、ソールをラバーなどで保護することです。革靴のソールは大きく分けて革製のレザーソールとゴム製のラバーソールの2種類あります。ラバーソールの場合だとラバーによる保護は不要ですが、レザーソールの場合だとラバーを貼るという選択肢があります。

 

 

レザーソールの上にラバーを貼るのかどうかは、メリットデメリットによって決められます。レザーソールのメリットデメリットは、

 

レザーソールのメリット

・見た目に高級感がある
・ソールの返りがよい
・通気性がよい

見た目に関しては主観によるものですが、アッパーもソールもレザーのほうが高級感がでると思っています。レザーの場合伸縮性やしなやかさがでるため、歩行時の足の返りがよくなります。通気性もレザーならではのもの。レザーには毛穴があり湿気などがこもりにくくなります。

 

レザーソールのデメリット

・水に弱い
・滑る
・石畳など固い場所を歩くとヘコむ
・ソールのつま先が削れやすい
・ソールの交換費用が15,000~20,000円程度

メリットで記載した通気性によるものですが、水分がしみ込みやすく雨水により劣化の原因となります。絨毯の上など滑りやすいところでは、ラバーに比べグリップ力の弱さがでてしまいます。舗装されているコンクリートの上では起こりにくい現象ですが、ヨーロッパなどのデコボコした石畳の上で歩くとヘコんでしまいます。ソールの交換費用も高額になることもデメリットとしてあげられます。

 

 

このデメリットを解消してくれるのがラバーを貼ること。コストとしては4,000円ほどで耐水性、グリップ力、凹みの防止というデメリットが解消します。ラバーを貼ることのデメリットは見た目によるものがあり、レザーとの境目ができてしまうため見た目が悪くなることがあげられます。

メリットのほうがおおきいため、貼られる場合はミスターミニットなどの靴修理コーナーで数時間程度で対応してもらえます。

 

 

後は、見た目の良さはそのままに、ソールのつま先の補強に”トゥスチール”をつけるという選択肢もあります。トゥスチールとは小さな金属の事で見た目も格好良くつま先が削れにくくなるので、レザーソールのまま履きたいという方にはお勧めの加工です。

トゥスチールのデメリットは、地面の素材によりカツカツという金属の音がすることと、対応できる靴修理屋さんが少ないことです。

 

 

普段のお手入れのとき

できれば靴磨きをするタイミングでもソールの状態を確認することがベストです。ソールが大きくけずれていないか、汚れがたまっていないか確認をしソールのお手入れも加えていきます。

・ホコリやちりはブラッシング
・アッパーの後に汚れ落とし
・ソールに保湿クリームを塗布
・削れている個所に靴クリームで補色

 

ホコリっぽい部屋って乾燥していると感じませんか?あれはホコリが空気中の水分を吸うことによるもので、靴にホコリがたまることは靴の水分を奪ってしまいやすい状態です。そのためソールにもブラッシングをかけるとそれが解消され、汚れ落としと一緒にするほうが靴の状態がよくなります。

レザーソール限定の話ですが、アッパー同様にソールが乾燥している状態は、色落ちをしやすかったり、耐久性が下がってきます。なので市販のデリケートクリームやソール専用のクリームを塗ることも靴の長持ちにつながっていきます。

 

 

いかがでしたでしょうか。革靴のソールのケア方法をご紹介していきました。スーツスタイルを構成するうえで革靴はかかせないポイントで、綺麗に保つことが貴方の印象を良くします。是非参考にしていただければ幸いです。