ある統計でビジネスマンは1年に1度スーツを新調するというデータがあります。2010年のものと少し古いデータなのですが、
「1年に1着程度」が最も多く22.0%。次いで「今着ているスーツが消耗して着られなくなった時」(16.2%)、「1年に2着程度」(16.1%)、「2年に1着程度」(13.7%)
1年に1、2着とあまり多くないスーツの購入という機会で失敗したくないですよね。という訳で失敗しないビジネススーツの選び方をまとめました。これを読むと、スーツ選びでまず失敗することがなくなり、お仕事において必ず良い影響がでてきます。ポイントは1.サイズ感と2.生地。ぜひ最後までご覧ください。
1.サイズ感
失敗しないポイントの最重要項目はサイズ感。どんなに良い生地の良い仕立てのものを選んでもサイズが合わないと失敗します。なので生地や仕立て、デザイン云々は置いておき、サイズがあうものの中から気に入った生地のものを選ぶのが正解です。
既製品でまずデザインから選ばせようとするスーツ屋はイマイチです。スーツのことを分かっていないので参考程度にするのはいいですが、あまり信用してはいけません。本当に貴方のことを考えてくれるのであれば、まずは貴方のサイズを知り、どういう時に着ていくスーツなのか尋ねてくれます。
最も重要で押さえておくサイズはバストと肩幅。この2つがあっていないものは貴方のスーツの格好良さを著しく損なわせます。通常体型の方であれば、バストは自分の寸法に14、5cm辺りのサイズを目安にすること、肩幅は内側に入りすぎたり、肩の先から余ってしまっていない綺麗に収まったものを選んでください。
信用できるスーツ屋は着用したときに、後ろから見た背中のシワのことも教えてくれます。自分で見えない部分なので、教えてくれないのであれば聞いてみてください。バスト、肩幅があっていないものは前からはわからなくても後ろから見ればすぐわかります。
次いで重要になるのが着丈です。着丈は立場や好みにもよりますが、お尻の付け根から上に2cmほど上がっている辺りのサイズのものを選ぶと間違いありません。それよりも短すぎる着丈は軽薄さを、長すぎる着丈は野暮ったさを生みます。
最後に中胴(ジャケットの一番くびれている辺り) 。中胴は13、4cm辺りのサイズがよいのですが、この寸法まであっている事はまれで、あっている既製品を見つけたらかなり運がいいです。最良を選ばなくてもよければ、最悪この中胴はある程度見逃してもいいと思います。
そして選んだスーツの袖丈、ウエスト、股下は必ず貴方にあうようにお直しを行ってください。時間や手間がかかるからと妥協してはいけません。
2. 生地
このサイズをクリアしたスーツの中から生地を選んでいきます。持っておくべき、スーツの色はチャコールグレー(濃い灰色)とミッドナイトネイビー(濃い紺色)。この2つの色を持っていないなら迷いなくこれにすべきです。
ビジネスは黒というイメージが強い方もいらっしゃいます。何か会社で黒でないといけないという制約があれば別ですが、黒を選ぶ時点で失敗に近くなります。肌の色が黄みがかりやすいほとんどの日本人は黒が似合いません。貴方がよく見えない色をえらぶことはビジネスにおいて不利になってしまいます。(※見た目によって月10万円損をしているというテキサス大の研究結果も。)
また、本来ビジネススーツの色は、チャコールグレーかミッドナイトネイビーのどちらか。そして選ぶべき柄は無地です。無地をもっていても色味が変わるのであればまず無地を選ぶべきです。ストライプ、チェックはスタイリングの難易度が上がってしまい、失敗しないスーツとして選ぶのには相応しくありません。
3. その他
生地まで選んでから他のデザインの部分に目を向けてください。ボタンの数やステッチが入っている、チェンジポケットがついているといったものは、本当に些細なことなのでこれが決め手になってはいけません。
以上となります。最後にまとめると・・・
スーツ選びで失敗しないためには、自分のサイズの合うものの中から、生地で選び、最後に他のデザインを見る。
是非スーツ選びの参考にしていただき、自分にあったスーツを格好良く着こなしていただけると幸いです。
