昨日の水牛ボタンに引き続き、高級天然ボタンのナットボタンをご紹介します。木の実を原材料としたナットボタンもスーツをワンランクアップさせる素材。そんなナットボタンの特徴と魅力を存分にお伝えします。

 

 

ナットボタンの特徴と魅力

ナットボタンは南米エクアドルでとれるタグワ椰子(やし)という木の実が原材料で、水牛につぐ高級素材です。この木の実は5×10cm程度の楕円形をしており表面は茶褐色、内側は乳白色をしています。この乳白色の部分を輪切りにして、ボタン状にして仕上げられています。

 

 

天然繊維である木の実を輪切りにしているため、薄い色のナットボタンには年輪のような渦が見て取れます。ナットボタンをスーツに使用すると、この渦の視覚効果により水牛ボタンにくらべてスーツ全体に柔らかいイメージを出すことができます。

またナットボタンはすべて後染めとよばれる色をつけて風合いをだしています。ブラックなど濃い色のナットボタンは経年変化をしませんが、アイボリーやライトブラウンなど薄い色のボタンは徐々に濃くなっていく変化を楽しんでいただけるのもナットボタンの魅力の一つです。