スーツスタイルに欠かせない足元、革靴のお手入れされていますか?
このブログでも度々スーツの足元が汚れていると格好つかないですよ、スーツスタイルが台無しになりますよと書いていますが、本日ご来店下さったお客様も靴磨きがお好きとのことでお話もたいへん盛り上がりました。
ガラスレザーの特徴
つるっとした所謂表革(おもてがわ)と呼ばれるものの中に”ガラスレザー”があります。国産ブランドを代表するリーガルが得意としているレザーで、様々なブランドから発表される靴に使用されています。
ガラスレザーの特徴は、レザーの上からコーティングを施すことでピカっとした光沢が生まれます。汚れなどが付きにくく、固く絞った濡れた布でふきとるだけで大部分の汚れを落とすことができ手入れが楽。すぐにピカピカになることから愛用者がおおいレザーです。
ですがガラスレザーも良いところばかりではなく、弱点が2点あります。それは”革ならではの質感”と”擦れに弱い”こと。
ガラスレザーの革の質感
ガラスレザーの特徴であるピカピカとした光沢感。コーティングによるものなので、革っぽさ(しっとりとした高級感)がなくなることを弱点としてあげました。
お好みにもよる部分もあり弱点というのは言い過ぎかもしれませんが、もともとの革の質感如何に問わず均一した仕上がりになることから安価な靴で使用されることも多いです(元が良くなくてもコーティングで誤魔化しがききやすい)。
質感の変化がすくないので、靴磨きをされている方からすると磨きがいが少ないレザーなのかもしれません。
ガラスレザーの擦れの弱さと解消法
もう一つの弱点が、擦り傷に対する弱さ。コーティングされ全体が光っている分、擦り傷がつくとそこだけが目立ってしまいます。お手入れは布拭きだけと楽なのですが、それだけだと擦り傷を隠すことができません。
なのでお勧めしているのがM.モゥブレィのコードバン用クリーム。コードバンは馬のお尻部分の希少な革のことですが、実はこのクリームはガラスレザーにも使用可能です。ガラスレザーは通常の乳化性クリーム(所謂靴クリーム)が浸透しにくいので、このコードバンクリームによって補色することができます。AMAZONで1500円くらいで購入可能です。
擦れは補色によってかなり目立たなくなります。ガラスレザーの靴磨きの手順としては、
- 馬毛ブラシでホコリの除去
- クリーナーで汚れ落とし
- コードバンクリームで補色
- 豚毛ブラシでクリームを馴染ませる
- 乾拭き
ポイントは、ホコリの除去とクリーナの汚れ落としをしっかりとすること。コードバンクリームを豚毛ブラシで馴染ませること。これでガラスレザーの補色ができ、綺麗に靴を履いていただくことができます。是非ご参考にしてみてください。