スーツの生地をいろいろ見ているとよく出てくるワード、ヘリンボーン。このヘリンボーンは生地の名称というよりは生地の織り方の名称のことです。

山状、または谷状に斜めに線がみえるヘリンボーン。 19世紀の英国で誕生し、由来はその姿がニシンの骨のようにみえることからherring(ニシンの)bone(骨)という名前が付けられました。日本では杉の葉にみえたことから杉綾織りともいわれています。

このヘリンボーンをオーダースーツに取り入れるとどうなるか?おおくのヘリンボーンは色々な色の糸をつかった多色使いのものはすくなく、おおくは同系色のものがおおいため遠目から見ると無地にみえます。一見すると無地のスーツにみえても近くで見ると、違いに気づいてもらえるような織り柄です。例えばチャコールグレー(暗めのグレー)の細かなヘリンボーンは落ち着きをだしながらも動きのある生地になるので、深みのあるスーツに仕立てあがります。

オーダースーツを作るうえで大切な生地選びの参考なれば幸いです。