春夏の生地をご紹介していくと度々でてくるのが強撚糸(きょうねんし)。本日は強撚糸の特徴とスーツにしたときのメリット・デメリットをご紹介します。素材に詳しくなりオーダースーツ選びのご参考にしてみてください。
強撚糸(きょうねんし)とは?
1本の糸を作るために複数の繊維を使用するのですが、繊維がバラバラにならないよう撚り(ねじれ)を加えています。この撚りが強いものを強撚糸、弱いものを甘撚り糸と呼んでいます。
強撚糸のスーツの特徴とメリット
強い撚りをかけることで、以下のようなメリットを生み出します。ご覧いただくとわかるように、耐久性が上がり、シワになりにくい、空気を含みにくくなるので保温性がひくくなることから春夏に適した素材で多く強撚糸は使用されます。
▼強撚糸のスーツのメリット
・シワになりにくい
・さらっとした固い肌触り、シャリ感を感じる
・耐久性があがる
・水にぬれても早く乾きやすい
▼強撚糸のスーツのデメリット
・肌触りがざらっとしている
・保温性がひくくなる
甘撚り糸のスーツの特徴とメリット
▼甘撚り糸のスーツのメリット
・手触りや風合いが柔らかい
・保温性が高い
▼甘撚り糸のスーツのデメリット
・耐久性が落ちる
甘撚り糸はこのような特性があり、冬用の素材はもちろん毛糸やタオルの糸などにも用いられることが多いです。
いかがでしたでしょうか。強撚糸と甘撚り糸のスーツのメリット、デメリットをご紹介しました。スーツを選ぶ際にふと糸について考えるとより自分にあったスーツを見つけることができます。ご参考になれば幸いです。