どんなスーツを作りあげていくかにおいて、ベストを付けるのかどうか悩まれる方も多いです。私の答えとしては、ビジネススーツ使いされるうえではベストを付けられるほうが良いと考えています。本日はそんなベストを付けた3Pスーツのメリットと着こなし方法である、一番下のボタンについてルーツなどを含めご紹介していきます。

 

 

【ベスト】3ピーススーツのメリット

スーツの語源は”一つ揃いの”という意味でもともとはベストを含めた3Pスーツのことを指し、本来の着こなしとしてはベストは必須でした。ベストのメリットは2つで、①立体的な着こなしとなること②スーツのジャケットを脱いでもだらしなくならないことです。

ベストをすることで男性らしく胸も大きく見え、ネクタイもベストによって胸から下を抑えられふんわりと立体感が生まれます。スーツは立体的であるほどエレガントで、よりフォーマルなイメージを与えることができます。

 

そして、ベストの別の呼び名ウエストコートという名前の通りベストはジャケット(上着)の役割もになっています。ジャケットを脱いだ時シャツ一枚だとだらしなく見えてしまうところ、ベストがあることでしっかりとした印象を与えることができます。また、ジャケットは立っているときはボタンを留めておくというのが着こなしのルールですが、ベスト着用ならジャケットのボタンを外しても問題ありません。

 

 

 

ベストの一番下のボタンはどうするの?

最後に、ベストの一番下のボタンについて。これは基本的な着こなしとしては一番下のボタンは外すというのが現代の流れです。しかしスーツの一番下のボタンの場合は好み云々ではなく外すというのがルールですが、ベストには留めてもいい場合もあります。

なぜ留めていいのか?その理由は2つあり、①外すようになったルーツ②スーツとベストのパターンの違い

 

ベストの一番下のボタンを外すようになったのはこのようなルーツがあったと言われています。

19世紀のイギリス国王ジョージ4世がとあるパーティを主催したときに、ベストの一番下のボタンをかけ忘れてしまっていました。それに気づいたボウ・ブランメル(その時代のカリスマ的なファッションリーダー)が国王に恥を欠かせまいと自分もベストの一番下のボタンを外しました。二人の着こなしを見たその他の貴族たちは、ベストは一番下を外すのが格好良いのだ、ルールなのだと勘違いし現代にも残ったというもの。つまり一人の機転によって覆ったルールなので厳格に定められたものではありません。

 

2つ目の理由であるスーツとベストのパターン(型紙)の違いというのは、基本的にスーツの場合一番下のボタンは留めるためのパターン設計になっていません。留めてしまうと斜め方向にシワが入ってしまい、シルエットが崩れてしまいます。しかしベストの場合は真っすぐにボタンがつけられたものも多く、その場合であれば留めてもシルエットが崩れません。

以上のことから、真っすぐにボタンがつけられたベストであればどちらでもお好みで着こなしていただいて問題ありません。とはいえそれぞれに違った認識を持たれている方もいますので、どちらが正解、間違いという野暮な指摘はするものではありません。

 

 

いかがでしたでしょうか。ベストのススメとして3Pスーツのメリットをご紹介いたしました。スーツ選びのご参考にしていただければ幸いです。