スーツはシャツとネクタイの調和によって印象がかわります。この3つは色だけでなく幅をあわせることが”基本”の合わせ方。つまりスーツのジャケットのラペル(下襟)の幅と、シャツの襟の幅、ネクタイの一番太い位置の幅を同じ長さにするとバランスがとりやすくなります。

クラシックなネクタイは8.5cm程度といわれていますが、現在なら7.5cmでも細身のスタイルならありです。なので必然的にジャケットのラペル幅は8、8.5cmがベターになります。

ただしこれはあくまで”基本”の範疇であり、自分をどう見せたいかによって幅を変えていくのがオーダーの醍醐味です。ラペルを太くすると胸の厚さが強調され貫録や男らしさ、細くすると若々しさシャープさを出すことができます。

ただし狙いがなくやりすぎはNG。何事もバランスが大切です。10年ほどまえのパリコレクション(最新トレンドを発信したファッションショー)で使われていたスーツはピタピタシルエットのかなり細いラペル幅で、その影響が今でも影響されていて既製品では細すぎるラペルが多く出回っている現状があります。ですが30代からのスーツでラペルが6cmは細すぎます。責任ある立場になっていく方のスーツは男らしさをだしたスタイルが良く似合います。今後購入されるスーツのご参考にしてみてください。