革靴を購入されると最初にしたほうが良い事は、①靴のケアと②ソール(靴底)にゴムを貼るかどうか検討することです。

革靴は完成段階でクリームなどで仕上げをおこなうため、購入したタイミングではクリームが古くなっていることが多いです。その古いクリームを落とし、新しい乳化性クリームや保湿をおこなうことで質感が蘇ります。

 

次に検討するのがゴム貼りをどうするか。多くの革靴はレザーソールといい、革をいくつも重ねて作られたものでできています。レザーソールをそのままにして履くのか、ゴムを貼るのか大きく分けて選択肢が2つあり、どちらにも一長一短があります。

 

レザーソールのまま

【メリット】ソールの返りがよい、見た目が格好良い。【デメリット】雨に弱い、すべる、ソールの交換コスト。

レザーソールならではの馴染みやすさにより、歩いていても底の返りの良さを感じます。見た目の良さは好みがありますが、ゴムを貼ったときの異物感がなくなり個人的には格好良いと思っています。

デメリットは雨の日など濡れた地面を歩くとレザーソールが水分を吸収し、靴の製法によっては中まで染みこんでくる時があります。水分を含んだ状態は革の堅牢度が低下し、退色や型崩れしやすい状態になります。また絨毯などでも滑りやすくなるので注意が必要です(踵だけゴムを貼ると少し改善します)。ソール交換費用も¥10,000~20,000ほどと高額になります。

 

ゴムを貼る(ラバーソール)

【メリット】雨に強くなる、滑りにくい、ソールの交換が楽。【デメリット】見た目が悪い。

レザーの上からゴムを貼るので雨に強くなり、グリップ力が増すため滑りにくくなります。ソール交換費用も削れたゴムの交換だけですむので¥3,000程度とぐっと抑えることができます。

デメリットは見た目の悪さ(異物感)です。これも主観なのですべてに当てはまらず。また、ゴムを貼るので通気性が悪くなり足が蒸れるというのはよく聞くデメリットですが、そこまで感じたことはないのであまり気にしなくてもよいと思います。

 

いかがでしたか。単純にメリットとデメリットの多さを比べるとゴム(ラバー)を貼ったほうに軍配があがりそうです。ただし、ファッションはメリットだけでは語ることができず私自身最近よく履くのはすべてレザーソールのままにしています。

レザーソールのままにするか、ゴムを貼るのか、メリットデメリットを考えつつ是非どちらもお試しいただいて自分らしいソールを見つけてみてはいかがでしょうか。