スーツに使用される3大高級ボタンは水牛ボタン、ナットボタン、貝ボタン。それらと比較をされて、評価を落とされるのがポリエステルボタンです。ポリエステルボタンはチープ、ポリエステルボタンは安価等々。
今回のブログではポリエステルボタンの特徴とその活用方法についてご紹介をしていきます。ただ安価だからと使われているわけではないので、是非最後までご覧ください。
ポリエステルボタンの特徴
ポリエステルボタンの特徴と魅力は再現性の高さと比較的安価で作りやすいことにあります。削り出して形成のしやすさ、染色のしやすさでいうと天然ボタンの比ではありません。
例えば1番上のボタンは水牛をイメージして作られたポリエステルボタン。本物のような質感の模様をしっかりと再現しています。2番目はこれぞポリエステルボタンという特徴的なマーブル模様が目を引きます。3番目はマットかつグラデーションをかけたポリエステルボタン。このようにポリエステルボタンには他の天然ボタンを真似して安価にコストを抑えるほかに、特徴的なポイントとなるボタンを作れるという特徴も併せ持っています。
どういう時にポリエステルボタンを使用するのか?
ポリエステルボタンを使用するときは主にこの2つのパターンです
- スーツを安価に抑えたいとき
- 特徴的なボタンでカジュアルに仕立てたいとき
ネイビーのヘリンボーンストライプの生地だと、通常本水牛のボタンをつかう時が多いです。ですがこういった同系色または無彩色のマーブル系ポリエステルボタンを使用することで軽やかなスーツに仕立てあがります。
素材がマットなフランネル素材だからこそ、ボタンもこういったユニークなボタンでカジュアルに合わせていただくこともできます。ポイントは生地の色をよくみて色を揃えることです。ボタンが悪目立ちしているスーツやジャケットはアンバランスです。
このように特徴的なポリエステルボタンを使用することは組合せの難易度があがったり、式典などのカッチリした場には相応しくありませんが、その分人と被らない組み合わせにすることができたり、オシャレなスーツやジャケットが仕上がります。是非オーダーをする際はポリエステルボタンだからと敬遠することなく、選択肢のひとつとして見ていただければと思います。